ブランパ銀座の各種雑誌等のメディアに掲載された情報です。
私たちの使命としまして、日本から銀歯をなくそうというスローガンをたてています。
少し難しいお話ですが、国民皆保険制度が昭和36年に施行され、それ以来むし歯を削った後の修復は日本では銀歯と相場が決まって今日まで至っています。銀歯自体は金も含有するとても良い金属なのですが、合金のためアレルギーの原因になってしまうこともあります。歯の質と金属のマッチングはセメントを介在させるのですが、そのセメントが唾液により溶出してしまうことが原因で、二次虫歯や、歯周病の一因ともなっています。なにしろ見た目の違和感が強く、特に他の人からも見えてしまう部位に銀歯の一部がのぞくと笑顔まで2ランクくらい落ちてしまいます。2ランクのうちの1ランクは実際の見た目ですが、もう1ランクは気持ちの問題も発生しているように見受けております。
また、すでに数十年昔から銀歯に代わる白い歯が存在しておりました。セラミックメタルボンドなどと呼ばれる修復物です。審美性はとても優れておりましたが、少々高価なことが普及への障壁であったようにも思います。昨今ではメタルを一切使わないオールセラミックスによる審美的修復に代わってきましたが、やはり高価であり、製作期間も長いことから、仮の歯で過ごす期間の違和感や不自由さ等の問題点は継続されていました。
そこで私たちは、光学印象という型採りをデジタルで行う方法や、CAD/CAM技術を取り入れ、バーチャルに修復歯の設計製作をビックデータより起こし、その方にとても合うオールセラミックスの歯科修復物をその日のうちに提供させていただくことに特化致しました。
その日のうちに完成しお身体にお付けできるスピードと、高精密な工業製品である材料を使用することによる高品質性や、ヒューマンエラーを最小にすることでも製品ムラを無くし安定した製品を提供可能に致しました。また、医院自体で特化することで、技術の習熟はもちろん、価格の安心性も確保していく所存です。
最後に、ブランとはフランス語の“白”を意味するblancと、歯をパッと白くできるということでPa! 二つ合わせてブランパ! BlancPa! とさせていただきました。そして、新しいことを発信する、発信していく意味で、ここ銀座の路面店という好立地をあえて選択いたしました。
今後とも最新の技術に接し、真摯に取り組みたく存じます。是非みなさまのご意見も伺わせていただきたいと思っています。どうぞお気軽にお越しください。銀座7丁目外堀通り沿い、≪ブランパ銀座≫でスタッフ一同お待ち申し上げております。
銀歯は白い歯へ
平成27年8月吉日 ブランパ代表歯科医師 山内浩司
銀座で新たに開業する歯科クリニックのロゴマーク、サイン、空間をデザインした。
このクリニックの特性(高性能センサーと3D加工技術を取り入れ、短時間で質の高い施術を受けることができることや、その技術を活かし、銀歯を白いセラミックの歯に入れ替える治療に特化していること)を空間デザインにも反映できないかと考え、計画した。
クリニック内の壁面は全て床から天井にかけてグレー(下地のコンクリートやモルタルなど、素材のままの状態)から白へ変わってゆくグラデーションで塗装を施し、様々な素材が床から天井にかけて白く均一に変わってゆくことで、白く均一であることの美しさを表現した。グレーの部分には銀を感じさせる仕掛けとして、光の当たり具合で煌いてみえる塗料がうっすらと吹き付けてある。
壁から天井にかけて段々白が際立つ仕掛けとして、下方向だけでなく天井面も照らすことができる特徴的な照明器具を製作し、天井に均等に配置した。これにより、天井から壁の上部にかけて、白が輝いて見えるようになり、グラデーションが強調されている。
このクリニックがあるエリアは、銀座という土地柄、多くの画廊や古美術商が存在しており、クリニックをつくった場所も元々は画廊が営まれていた。美術やファッションの流行を発信してきた銀座の、その歴史の一部ともいえる嘗ての画廊の雰囲気を残すことで、この街で脈々と受け継がれてきた美に対する思いを感じさせることができないかと考えた。そのための仕掛けとして、壁面と同じグラデーション塗装が施された3枚の古い額縁を壁に飾ることにした。
置き去りにされた風化した古い額縁には、壁のグラデーションに合わせて下から上にかけて白く霞がかった風景画が入れられ、ただ室内を彩る装飾品ではなく、建物にしみこんだ歴史を感じさせる仕掛けとして、クリニックの中に佇んでいる。